2008/03/17

GOUDE

Jean Paul Goudeジャンポールグードは70年代からアートディレクターとして活躍し、今なお多くの人を魅了しています。私もその中の一人で敬愛しているアーティスト、ナンバーワンです。
私が最初にグードの作品を目にしたのは15、6歳の時でした。デパートの化粧品カウンターの前で釘付けなってしまいました。それはコケットで艶やかなVanessa Paradisヴァネッサ パラディが赤い紐に足をつながれ、大きなCOCOのボトルを抱えている姿でした。
あの衝撃は今でも忘れません。Vanessaもステキだったのですが小鳥を連想させる姿に赤い紐・・・・、この紐がとても印象的だったのです。
まだこの頃はアートディレクションと言う存在があることも、グードのことも全く知りませんしインターネットもない時代で調べることなかったのですが頭の片隅に鮮明に残っていました。それから5年後ぐらいでしょうか、パリのマレ地区の本屋でグードの作品集を見つけたのです。グードという名前が分り、当時ロンドンに住んでいたので学校が休みになるとパリに行き資料を探し回りました。ギャラリーラファイエットの広告も手がけていて地下鉄のホームには大きなポスターが貼られていました。
毎回これを見るのが楽しみでサイズ違いやショット違いの前でよく記念撮影したものでした。そこからグード熱が高まり、5年ほど前のPlume Aritaプリュームアリタ(Furnishingの前身レーベル)の秋冬でジャンポールグードをテーマにしたコレクションをしました。
グードの作品はエレガントで全てにおいて筋が通っていて一目見たらグードの作品と分かるものばかりです。
エレガンスの中にくすっと笑ってしまいそうなポイントがあったり、びくっとするような鋭さがあったり、ひとつの作品に相反するイメージが入っています。そしてフランスのエスプリが所狭しと感じることができます。グードの計算されたイメージはいつも私の制作ヒントになっています。
私のデザインするFurnishingはClassic-Avant Garde とChic-Popをキーワードにデザインしています。これはグードの影響がとても強くあります。

いつか、グードに写真を撮ってもらいたいです。 そして弟子になりたいです。
こんな夢は子供みたいですが、近い将来ムッシューグードにお目にかかりたいです。
夢は大きく!願い続けるものです。
私のデスクの前にシャネルの広告写真を貼っているのですが、シャネルのロゴの上にはFurnishung とFurnishing yukiのネームをはっています。毎日、いつか!!と願っています。
グードと会ったときに何を話すか考えなければいけません!!キャッ。